JLPT N3 · 文型・表現
にしては (ni shite wa)
〜にしては — 〜のわりに
ひとことで · ある前提から普通に予想されることと、実際の様子とが合わないことを表す。「〜のわりに」と同じ意味。後ろには予想と違う結果が来る(よい場合も悪い場合もある)。
文型
-
名詞+にしては名詞+にしては(子どもにしては) -
動詞普通形+にしては動詞の普通形+にしては(初めて作ったにしては)
意味と使い方
前に置いたものが基準になり、「それなら普通はこうだ」という予想と実際が違う、と述べる。「初めて作ったにしては、とてもうまくできた」は「初めてなら普通は下手だが、うまい」という意味。ほめる場合も、不満を言う場合も使える。
接続と注意
名詞は「だ」を入れずにそのまま、動詞は普通形につく。ナ形容詞は語幹+にしては。話し手の判断なので、後ろに意志や命令は置かない。「春にしては」のように、まだ起きていない予想ではなく、現にある事実について言う。
例文
-
彼(かれ)は子(こ)どもにしては、よく知(し)っている。
Kare wa kodomo ni shite wa, yoku shitte iru.
彼は子どもにしては、よく知っている。
子どもなら普通は知らない、という予想と違う。
-
初(はじ)めて作(つく)ったにしては、とてもうまくできた。
Hajimete tsukutta ni shite wa, totemo umaku dekita.
初めて作ったにしては、とてもうまくできた。
動詞の普通形(過去)+にしては。
-
春(はる)にしては、今日(きょう)はずいぶん寒(さむ)い。
Haru ni shite wa, kyō wa zuibun samui.
春にしては、今日はずいぶん寒い。
ここは悪い方向の意外さ。
よくある間違い
- 名詞に「だ」をつけない:×子どもだにしては ○子どもにしては。
- 後ろに意志・命令・依頼は置かない。事実についての評価や判断を述べる。
ほかの文法ポイント
- ばよかった 〜ばよかった — 〜しなかったことを後悔する
- ばかりで 〜ばかりで — 〜だけで、ほかのことはしない/悪くなる一方
- ばかりでなく 〜ばかりでなく — 〜だけでなく、さらに〜も
- だけでなく 〜だけでなく — 〜だけでなく、〜も
- だけど だけど — しかし(くだけた言い方)
- ふりをする 〜ふりをする — 〜のように見せかける
- 一方(いっぽう)だ 〜一方だ — ひたすら一つの方向に進む
- 一体(いったい) 一体 — いったい〜(疑問を強める)
- じゃない 〜じゃない — 〜じゃないか(驚き・確認・感心)
- か何(なに)か 〜か何か — 〜とか、そのようなもの
- 代(か)わりに 〜代わりに — 〜の代わり、そのかわりに
- 結局(けっきょく) 結局 — いろいろあったが最終的に
- きり 〜きり — 〜だけ・〜したままそれきり
- っけ 〜っけ — 〜だったかな(思い出して確認)
- ことになっている 〜ことになっている — 〜という決まり・予定
- ことは~が 〜ことは〜が — 〜は確かだが、しかし
- くせに 〜くせに — 〜のに(非難・不満)
- も~ば~も AもBばCも — 〜も〜も(並べる)
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